おさらい

■ポン  手牌に対子がある状態から、刻子にするために鳴く事です。
ポンをした人は、山からツモらずそのまま手牌から1つ捨てて下さい。そうしないと手牌が13牌にならないのです。
 ポンの成立後は、鳴いた人の「下家」にツモ番が来ます。
上の場合ですと、水橋が捨てる→その牌を坂上がポン→次のツモは先生…となった訳で、本来の水橋→古川→坂上→先生…という順番が崩れました。
 ポンのせいでツモれなくなった人は「こいつら…俺にツモらせねぇ気だ!」と哲也風に言ってみましょう。それが許される面子なら、ね。
■下家(シモチャ)  自分から見て、右手側の人の事です。言い換えると、自分の次にツモる人の事です。
■上家(カミチャ)  自分から見て、左手側の人の事です。自分より一つ先にツモる人の事です。
■対面(トイメン)  自分から見て、正面にいる人の事です。
上家・下家と来たからには「対家(トイチャ)」…なんですが、「対面」という呼び方もあり、ぶぼの周りではこっちで呼ぶ事が多いです。
いずれにせよ、全て自分から見て、相手がどの位置にいるか、という呼び名です。世界の中心で、中心だと叫ぶ…!…法悦の時。
■槓(カン)  全く同じ牌を4つ晒す事です。
■暗槓(アンカン)  自分の手牌に4つ同じ牌があり、それを晒す事です。4つの内、両端を裏返し、中2つは表という形で晒します。槓については、もう2ページほど説明が続きます。それ程「槓」は複雑なのですよ。
 …2つが裏返しだからといって、実は4枚じゃないよ〜…という無法の暗槓は友人なくすのでやめましょう。
 4つあれば全て「暗槓」という訳ではありません。晒さなければ、順子や刻子として使えます。具体例は33ページで。
■明槓(ミンカン)  手牌に3つ同じ牌がある状態から、4つ目を鳴く事を「明槓」と呼びます。
暗槓とは違い、全て表で晒します。
■役牌(ヤクハイ)
《一翻役》
 白・發・中・自風牌・場風牌 のいずれかを3つ以上集めると、それだけで一翻役になります。
風牌が役になる、という話は25ページで出てきました。それプラス「三元牌」もひっくるめて、「役牌」という役になります。
これらの対子・刻子が配牌にあると「早アガリの特急券」と呼ぶのは「われめDEポン」の実況から…かな?
■オタ風(おたかぜ)  21ページでチラッとでてきました「客風」と同じ意味です。場風・自風とも関係ない風牌の事です。
オタク風ではありません。…いやまぁ、相手を「お宅」と呼ぶ意味では同じかも知れませんが…。
■麻雀て性格が…  出ますね。とっても。
手の仕上げ方、鳴き方、勝ち方、負け方…全てがその人を象徴するようです。一緒に一晩麻雀をやれば、その人の人生が見えてくる…と言うのはぶぼの自論です。
どーでもいい事ですが、ぶぼ的には「麻雀が巧いのに勝てない」人が最も好きなタイプです。(*´ω`*)
■後付け  ルールです。鳴いた時は役が無くても、後から何かしら役が付けばアガって良い、という事。
例えば、何も役がない手牌から、数牌をポンでもチーでもして、その後から役牌をポンするとか、三色を無理やり作る、などして、後から役を付ける事を認めるルールです。
「アガる時に役が付いてさえいれば良い」という手軽さ、手作りの早さから、最近は多いんじゃないでしょうか。
 「哭きの竜」を始め、麻雀漫画の殆どが「後付け」です。そうでなければ、いくら命を刻むったってあんな無茶な哭きは認めてもらえません。
■先付け  鳴いた時、既に役が確定していなければアガリを認めない、というルールです。
鳴く時は絶対役が確定してから、と言うのを「完先(カンサキ)」と言います。
この場合、役牌を鳴くのは良いのですが、数牌・客牌を鳴く際は手牌の内に既に役が確定していなければいけません。

 実に日本人的なルールと言えましょうか。相手の道徳心が前提なので、最近では廃れ気味です。何故なら、本当に既に手牌に役があったかどうかは本人しかわからないからです。
例えば…数牌をポン、その後三元牌をポン、そしてその役牌のみで和了。これは明らかに「先付け」に反していますので和了は認められません。
…が。数牌をポン、その後こっそりと三元牌をツモり「役牌」を完成させ、その役牌のみで和了。
これって、人から見ればどの時点で「役牌」が出来たのかわからない訳ですから、喧嘩の原因になりかねません。
 この様に、解釈の難しさから消えつつあるルールです。
柔道着が国際大会では白と青になっちゃったようなもんです。帯で判断できない奴は審判なんかするなー…って心の中でいじましく叫んでみたのですが、麻雀とは何の関係もない話です。あいすみません。
●元来の「先付け」  元々「先付け」とは、「の日で切る小切手」と言う証券用語から、「役の付かない哭きを先にした後、役を付ける」という意味だそうです。
上の説明とは真逆です。
 ややこしいのでもう一度言います。
一昔前は「完全先付け」と言えば、役のない哭きが先でも、後から役を付ければどんな形でもあがる事ができる、と言う事を示したそうです。
ですが、言葉のイメージが先行したのか、今では上記のような解釈が普及しています。実際、ぶぼの周りでもそうですし、かく言うぶぼも、コレを書く為に調べるまでは上記の解釈しか知りませんでした。
 三字熟語の「役不足」みたいなモノでしょうか?上司が部下に言うのか、部下が謙遜で使うのか。(正しい用法は「上司が優秀な部下に対し、「君の様な優秀な人にとってはつまんない仕事で悪いね〜」と言う方です。)
 …ともかく、初対面の相手とルールの確認をする時は、「先付け有り?」の一言で済まさず、「役がなくても先に哭いていいですか?」と言った方が、間違いがなくていいのかもしれませんよ。